みなさん、こんにちは。
AZUMI式 英語道場は、２０１７年４月に開塾しました。AZUMI式を学習した塾生たちが、５年後、１０年後、２０年後にどんな活躍をしているか、今から楽しみです。
AZUMI式は、もともとは英語の早期教育の理論ではありません。AZUMI式は、日本人が英語を自国語のように話すためにはどうしたらいいのかということに関する英語の基礎理論です。
AZUMI式が最終的にカバーする内容は、英語学習の基礎的な分野で、そのこと自体は他の英語教室となんら変わるものではありません。この点については、通常の英語教室と考えてください。
私は通信の国際機関の仕事に長く従事しており、多くの国際会議に出席しました。日本人には珍しく国際会議での発言大好き、パーティー大好き人間で、テープ教材で鍛えた英国流の発音を会議の中で得意になって披露していました。しかしやはり実力が伴っていなかったのでしょう、ある時、大恥をかくことになります。
それから私は、日本人の英語について、真剣に考えるようになりました。ヨーロッパの言語を中心に、十数か国語を熱心に学習しました（※1）。国際会議に出るとよくわかるのですが、多くの参加者にとって英語は母国語ではないのに、どの国の人も日本人より英語を上手に操ります。日本人にも会議の議長を務めるほど（私も経験がありますが）英語がうまい人はいますが、その努力たるや並大抵のものではありません。
私はあるとき、英語が属するインド＝ヨーロッパ語が、日本語とは根本的に異なる土台の上に成り立っていることを「発見」します。そしてさらに他の言語を見ていく中で、アラビア語も、中国語も、インドネシア語も、それぞれいろんな面で違うものの、一番重要な点においては、その土台を共有していることを知ります。
それからというもの、私はその土台についてまず私自身の英語の再教育を始めました。もう１５年以上前のことです。それによって、英語という言葉がどういう構造を持って、どのように物事を表現しようとしているかがまるで手に取るように分かるようになりました。そして私は思いました、「どうしてこのことを、誰かが、私が中学で英語を学習する前に教えてくれなかったんだろう？」ということです（※2）。
AZUMI式は、こうして生まれました。それは、決して英語だけを見て誰もが考え付くような単純なものではありません。AZUMI式は、学校で重点としない、しかし英語学習では最も重要なことを、学校の英語を補完するような形で学習します。
この理論を日本人以外の外国人が開発することは出来るでしょうが、それを実践する動機はありません。それは日本人、すなわち日本語にだけ関係していて、日本人がほとんどすべての外国語を学習する際にバリアーとなっているものです。
AZUMI式は、それを習得することによって、国際的に使われている初等英語学習の教材を普通に使うことが出来るようになります。英語学習は、ある時点を過ぎると、ネイティブが作った教材の方がずっといいのです。このためAZUMI式は、英検など民間試験には最適な学習法であり、高校入試、大学入試のような総合的な英語力が試されるような場でも強力に威力を発揮します。
私は１０年後には、AZUMI式が、初等英語教育の標準として、日本の学校の正規の英語教育でも採用されると信じています。
最近は、どんな職業につくにせよ、英語能力の必要性が強く認識されるようになりました。そして中学からでは遅すぎるとして、小学校から英語教育を行うという方向に世の中が向かいつつあります。それ自体は、もちろん良い方向です。しかし問題は、小学校で英語の何を習得するのか、誰も体系的、理論的に明らかにできないことです。
AZUMI式は、学習の目標が明確であり、文法を学習する以前の、小学校高学年の時期にしか身につかないようなことを学習します。それは通常は２～３年を要します。中学で学習する内容とは、完全に整合しますが、重複はしません。小学校５年、６年は非常に重要な時期であり、この時期の教育に携わることには特別な責任が生ずることは十分に自覚しています。
すでにこの塾から巣立った生徒さんが何人もおられます。
AZUMI式が目指しているのは、短期的な効果もさることながら、５年後、１０年後に、完全に英語を自国語のように読んで話して聞いて書けることです。
私は必ずその時が来ると信じています。
その時まで、皆さんと一緒に楽しく学習しましょう。
AZUMI式 英語道場 塾長 安住 透
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（※1）英語のほか、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、スウェーデン語、フィンランド語、ロシア語、アラビア語、ヒンドゥー語、中国語、インドネシア語
（※2）これは、文法的には相概念です。相概念は文法以前の文法であり、あまりにも基本的なため学校文法には含まれません。AZUMI式は、２～３年をかけてこの相概念の習得を目指します。
